北限のゆず調査録 No.13 現地調査⑨

皆さん、こんにちは!北限のゆず調査団・早稲田大学2年の前田です。
8月の現地活動で、竹駒町にお住まいのゆず所有者の方に聞き取り調査を行いました。

そのお宅のゆずの樹は40年前に大船渡の末崎町の方にいただいたもので、造園屋さんに頼んで根のついた状態で運んで植えてもらったとのことです。
所有者の方によると、いただいたゆずの樹は
「少なくとも30年以上は末崎町に植わっていたのではないか」
ということでした。

果物への愛着が元々あり、ご近所の方にあげたら喜ばれると思ったため、切られる予定だったゆずの樹をいただいたそうです。
当時はゆずへの愛着が今ほどなく、ほとんどが自家用で、その用途もゆず湯や風味として食卓に使われるくらいだったとのことです。

去年は80キロくらいゆずを収穫し、一昨年は出荷したものだけで180キロも取ることができ、北限のゆず研究会から生産量の多さで表彰されたそうです!

今回の聞き取りで印象的だったのは、所有者の方が
「20歳前後の時に陸前高田市のゆずの分布図を歩いて作った」
というお話です。
残念ながら今はもうその分布図は残っていないとのことですが、当時の時点で広田町にゆずが多く分布していたということを知ることができ、とても興味深かったです!
今回の聞き取り調査から分かった情報を踏まえ、今後の調査も頑張っていきたいと思います。